2024年10月24日木曜日

とにかく面白いロジェストヴェンスキー本

  昨日話題にしたロジェストヴェンスキー本だが、とにかく面白い。彼の本業たる指揮について、(とりわけ、直接つきあいのあった)作曲家や演奏家について、そして、旧ソ連という体制下における悲喜こもごもの体験について、実に率直に、かつ、(しばしばブラックな)ユーモアを込めて語られているのだから。これはいずれ自分も購わねばなるまい。

同書から気になるフレーズを抜き出すときりがなくなるので、ここでは指揮に関して1つだけあげておこう。曰く、指揮とは「大体において、生まれながらの適性に恵まれている人にしか、絶対に何一つ教えることができない特殊分野なのだ」(同書、245頁。書誌情報は昨日の記事を参照のこと)。