時折、「あの人は今?」と、以前好んで聴いていた作曲家や演奏家の現在が気になる。今日、手持ちのCDでスクリャービンのエチュードを聴いたが、その演奏者が今どうしているのだろうか、とふと気になったのである。
そのピアニストはマリア・レットベリ(Maria Lettberg, 1970-。スウェーデン人でベルリン在住:http://www.lettberg.com/en/biography.html)。先に「手持ちのCD」云々と述べたが、私がこのレットベリの名を知ったのは、その『スクリャービン 作品番号付きピアノ独奏曲全集』(http://www.lettberg.com/en/recordings.html)によってである。2007年発売だから、今から17年前のことになるが、もはやそんなに時が経ったのかと驚いた。
このCDセットの評価は人によりまちまちだ(かなり厳しい評も目にしたことがある)が、私は好んで聴いてきた。なるほど、このレットベリは世界を股にかけて活躍するような人ではないかもしれないが、私にとっては楽しめるピアニストである。
とはいえ、彼女が近年、どのような活動をしているかまでは知らなかった。そこで調べてみると、次の動画が見つかった:https://www.youtube.com/watch?v=fsIt48cOtPM。北欧ものを集めたプログラムで、まことに心安らぐ(作品、演奏ともに)音楽である。こうしたものを聴くと、やはりレットベリというピアニストのこれからにも関心を持たないわけにはいかない。