今日と明日は大学入学共通テストの日。私が受験したのは今からちょうど40年前(!)とその翌年で「共通1次試験」の時代だが、この頃になるといつも往時が思い起こされ、受験生にエールを送りたい気持ちになる。
その40年の間に世の中はずいぶん変わってしまったと案じているが、よく考えてみれば、これは「平和呆け」の結果かもしれない。というのも、この日本に限っても近い過去の歴史を振り返ってみれば、40年の間にもっと大きな社会変動が生じているからだ(1945年~1985年、そして、さらにその前の1905年~1945年の間に何が起こったかを考えてみられたい)。
さて、これからの40年の間に世の中はどう変わっていくだろうか。私はその最終結果を知ることは(まず)できないだろうが、とにかく「今」を大切に生きたい。
PCで曲順を整理し直したかたちでメンデルスゾーンのピアノ曲全集のCD(独奏、アナ=マルヤ・マルコヴィナ)を聴いているがなかなかに面白い。彼のピアノ曲は「無言歌」やその他数曲以外はあまり弾かれることはないが、もっと取り上げられてもよいのではないか(同じことは彼が下敷きにしたポスト古典派のピアノ曲についても言えよう)。そうすれば、演奏者にせよ聴き手にせよ、同時代のショパン、シューマン、リストなどの個性もいっそう面白く味わえることだろう。