2025年3月9日日曜日

石川健人《Addictive Circuit for Orchestra》を楽しく聴く

  今日、NHK-FM「現代の音楽」で放送された石川健人《Addictive Circuit for  Orchestra》はなかなかに楽しい作品だった。それは聴いている最中だけのことではなく、その後にも余韻が残り、「ああ、もう一度聴いてみたいな」と思わせるものだったのである。

放送では《メルティングポットを超えて Ⅱ》という作品も取り上げられたが、これは時間の都合により途中でカットされた。「残念!」と思っていたら、YouTubeに音源があるではないか(https://www.youtube.com/watch?v=12TsPx4nhag)。というわけで聴き直してみたが、やはり面白い。この作曲者はまだまだ若い人なので今後が大いに楽しみだ。

 

 同じくFMの「名演奏ライブラリー」も聴いていたところ、マルチヌーのヴァイオリン・ソナタ第3番に強く惹かれた(今日聴いた演奏とは異なるが、楽譜付きのものをあげておこう:https://www.youtube.com/watch?v=At6IGdHQbZE)。プロコフィエフより1歳年上のこの作曲家のことは嫌いではなかったものの、積極的に聴いてきたわけではない。が、今日、たまたま聴いたこのソナタには驚いた。「こんな面白い作品を書く人だったのか!」と。ということはつまり、これまでこの人の作品をきちんと聴いていなかったか、もしくは自分の聴き方が変わったかdのいずれかであろう。ともあれ、これからもっとマルチヌーの音楽を知りたいと思った。