2025年4月15日火曜日

ヴァイオリンとギターによるヴィヴァルディの《四季》

  今朝、NHK-FMでヴィヴァルディの《四季》のヴァイオリンとギターによる二重奏で聴いた。これはなかなかに新鮮で面白かった。とはいえ、今やこうした「耳にタコができる」ほどになっている「名曲」については、今回のような目新しい編曲か、よほど斬新な演奏解釈によるかでもしなければ楽しめない(ゆえに、「名曲」で埋め尽くされている演奏会にはほとんど行かなくなってしまった)。そして、それはおそらく私に限ったことではあるまい。

 ところで、今や音大は「音楽教室」運営法まで教授する時代だが、演奏会のプログラムの組み立てや演奏会自体の計画立案・運営法を教える授業が開講されているところはあるのだろうか? 「アート・マネジメント」ということが取りざたされる昨今、クラシック音楽の分野でももっと積極的にこの点が、音楽家個人のレヴェルで追求されてしかるべきだろう(さもなくば、クラシック音楽の未来は暗いと言わざるを得ない)。その点で大学のできること、やるべきことはまだまだあると思う。

 

 世を賑わしていることに一切言及しないという批判の仕方もある。自分が馬鹿馬鹿しく思うことをわざわざ話題にする必要もあるまい。