今日は次のところへ出かけてきた:岩﨑陽子 × 松本泰章
× Laurence Fanuel
『omokagé
KYOTO / AIX-EN-PROVENCE』(https://nuitblanche.jp/events/omokage-kyoto-aix-en-provence/)。企画の岩﨑さんは「香りのアート・デザイン」を研究している方で、以前にもこうした「香り」絡みの展示を企画しており、そのときも興味深く拝見したが、今回もまた、2種類のよい「香り」を味わいつつ、場内のスクリーンに映し出された映像を眺めながら、楽しい、そして、少しばかり幻想的な時を楽しませてもらった(展示のコンセプトと内容については上のリンク先を参照)。今月末まで展示は続くので、興味を覚えた方は是非!
学生時代、私は音楽学の研究室に所属していたが、美学のゼミにも参加させてもらっており、そこで岩﨑さんと知り合った。当時、彼女はメルロ=ポンティを主題に研究をしており、ばりばりの「理論派」だった。かく言う私もどちらかと言えばそうであり、ともに現象学に興味があったので、フッサールの『デカルト的省察』の原典をテキストに読書会をしたこともある。が、時は流れ、岩﨑さんはいつの間にやら「実践派」に転向しており、私も「実践」を重視する立場へと変わっていた。それゆえ、現在の岩﨑さんの研究に深い共感を覚え、敬意の念を抱いている。