Notas misceláneas sobre la música y otros
「作品」にはその時代の諸相や場の空気のようなものが何かしら刻印されている。それゆえ、異なる時代の者にはその様式を真似ることはできても、そうした「何か」までも精確に写し取ることは無理だろう。
もっとも、だからこそ逆に、後世の優れた(たんなる学習目的に留まるものではない)模倣的作品――むしろ、「対話的作品」と言うべきかもしれないもの――にはその作曲者が属する時代や場の「何か」が表されているはずだ。プロコフィエフの《古典交響曲》のように。