2021年5月1日土曜日

《ソング・ブック》

 使用言語を問わず自分の好きな歌を自由にピアノ独奏用にアレンジし、《ソング・ブック》という曲集をつくってみたいと以前から思っている。自分で弾いて楽しむためのものだ。そのアレンジでは自分で歌も歌えるキーに移調するつもりなのだが、それはもちろん、歌える方が楽しみも増すからである。

 公の場に出すつもりはないので、著作権のことなど気にせず、本当に好みの歌を集められる。何を選ぶかはまだ決めていないが、この曲だけははずせないと思っているのが〈Someday my prince will come〉だ。原調のB♭では高音が歌えないので、何度か下げねばならない(先ほど確かめてみたら、Fにすれば歌えることがわかった)が、そうなると、随分音楽の感じが変わってしまう。なんだか音調が「渋く」て落ち着いたものになるように私には感じられるのだ。が、それもまたよし。自分で歌うときには‘my princess’と歌詞を変えることにしようか……いや、やはり変にいじらない方がよさそうだ(こう言うと、「そもそも、この歌は五十男が歌うようなものじゃないぜ」とつっこまれそうだが、よいではないか。「演奏」とはいわば「演技」であり、演じる者とは異なる者になる場なのだから。昔は《冬の旅》を女性歌手も歌っていたというし、宝塚の男役のことを思えば、 五十男が《いつか王子様が》を歌っていけない理由はあるまい。もちろん、人様に聴かせるつもりは全くないのでご心配なく)