先週、例によってNHK-FMでオーディオ・ドラマを楽しんだのち、次の番組「ジャズ・トゥナイト」の出だしを聴くと、何と、その日はちょうど50年前、1975年2月1日にマイルズ・デイヴィスのアルバム『アガルタ』と『パンゲア』が録音された、すなわち、大阪のフェスティバルホールでライヴが行われた日だというのだ。うーむ、それが50年後の今のことならば、私も万難を排して聴きに行ったのに……。その場に立ち会えた聴衆がうらやましい。
番組は夜11時始まりなので出だしか聴けなかったので、今日、手持ちのCDで『アガルタ』を随分久しぶりに聴いてみる。いや、実に面白い（https://www.youtube.com/watch?v=mBjS_KO5kuU）。こうしたものはよけいなことを考えずに、音の流れに身を任すのがよい。すると、そのうちに次第に耳のみならず他の感覚も冴えてきて、そこで起きるちょっとした出来事にも身体が反応するようになる。その際、面白いことに、一方では音楽にのめり込みつつも、他方でそのように音楽を聴き、感じている自分のありようにも敏感になってくるのだ。とにかく、まことに刺激的である。
というわけで、近日中に『パンゲア』の方も聴いてみよう。このところしばらくマイルズにはご無沙汰していたので、これを機に他のアルバムも！
