2023年1月1日日曜日

2023年の弾き初め、聴き初め

  2023年が始まった。昨年はかなりぱっとしない年だったので、今年はせいぜい仕事や勉強に励みたい。なんと言っても『ミニマ・エステティカ』の完成を! そして、もう1つの重要主題についても成果を上げたいところだ。

 今年の「弾き初め」はJ. S. バッハの《平均律クラヴィーア曲集》第2巻第9番のフーガ。うまく弾けないので何度か繰り返してみたが、そのたびに心がすっきりしてくる。

 そして、「聴き初め」はボリス・ブラッハーの《チェロ協奏曲》(1964)(https://www.youtube.com/watch?v=cwitPeYpwNQ)。これがまたなんとも飄々とした音楽なのだが、決してお気楽ではない。戯れつつもどこか醒めており、聴く者にも同様な構えを自然と取らせてしまう。が、元旦だからこそ、そして、こんな世の中だからこそ、こうした音楽を聴くのがよいように思う。

 今年は(自分に関心のある人についていえば)ラフマニノフとレーガーの生誕150年、カゼッラとヴァレーズの生誕140年、ブラッハーの生誕120年、ルトスワフスキとブリトゥンの生誕110年、リゲティの生誕100年、プロコフィエフの没後70年、ヒンデミットとプーランクの没後60年、そして、ジャン・フランチェスコ・マリピエロの没後50年。