2023年1月27日金曜日

略記法

  次にあげるのは、ある名曲の一部で、見やすくするためにいろいろな略記法を用いたものである。ピンクの丸囲みは同じ音型(「・/・」や「・//・」を用いる場合もある)、音符を略しているのは同じ音高のもの、「+8」はオクターヴ重複、波線は半音階、である。また、#の音は緑、ダブル#の音は青、♭の音は赤で記してある。こうすると、元の真っ黒な譜面がまことにすっきりするし、音楽の組み立てもはっきりする。



  今年はプロコフィエフの没後70年なので、それに因むCDセットが出るだろうと思っていたらが、やはり:https://www.hmv.co.jp/artist_プロコフィエフ(1891-1953)_000000000019278/item_プロコフィエフ-コレクターズ・エディション(36CD)_13664407。ところが、この内容が酷い。演奏者の選択も適当だし、同じ曲に複数の録音がある一方で含まれていてしかるべき作品(つまり、滅多に取り上げられないがプロコフィエフの創作を見渡すのに欠かせなもの)が少なからずない。また、1つの作品から中途半端に抜粋されているものもあり、これでは泉下の作曲家も浮かばれまい。私もプロコフィエフの大ファンとして泣けてくる。