2023年1月15日日曜日

やはり「あれかこれか」ということになってしまう

  聴きたい音楽は数多あれども、時間は有限なので「あれもこれも」というわけにはいかず、どうしても「あれかこれか」になってしまう。今日の高橋幸宏の訃報を目にし、改めてそのことを思った。

 戦後日本のポップスにはそれなりに興味はあり、今日も前から気になっていた次のもの(https://www.youtube.com/watch?v=ZkMilWOHX7o)を聴いてみたのだが、「ああ、面白いなあ」と思い、もっと細野晴臣の音楽を聴いてみたくなる。この人の音楽には見事な職人芸もさることながら、それには収まりきらない「何か」、天才の閃きのようなものを強く感じさせられるのだ(その点、坂本龍一の音楽はそうではない。もちろん、彼のことも「現代の名工」として大いに尊敬しているが)。すると、その延長線上でYMO繋がりの高橋幸宏も、ということになるのだが、残念ながら私にはその時間はない。本当に残念だ。そして、それはこの高橋に限ったことではない。他にも面白いもの、興味深いものがいろいろあるに違いないからだ。が、仕方がない。

 昨晩もいつものラジオ・ドラマの後に少しだけ『ジャズ・トゥナイト 』 を聴く(最後までつきあいたいのだが、就眠時間の都合で諦めざるをえない)。昨日のテーマは「ジャズ成人式」!(https://www4.nhk.or.jp/jazz/x/2023-01-14/07/68026/4672880/)。最初の曲は宮間利之とニューハードの《成人式》というものだったのだが、これが不思議な味わいのある曲で、いつのまにか引き込まれてしまう。続く《振り袖は泣く》という曲もなかなか面白いではないか。……が、それ以上深入りする時間はない。残念。

 音楽に限らず、人生には「あれかこれか」の選択を迫られる場面が無数にある。そして、その結果として現在の自分があるわけだ。そして、これからもそうした選択は続いていく。その結果、最終的に自分はどのようなところへ行き着くことになるのか。こればかりは死ぬ間際まではわからないので、まあ、せいぜいそれまでその都度の選択を楽しむことにしよう。