2023年2月24日金曜日

偶々フィッシュマンズの『空中キャンプ』を聴く

  最近、NHKFMでなかなかよい番組に出会った。それはクラシック音楽の番組ではない。ある時期以降、私がFMで定期的に聴くのは土曜夜の「FMシアター」だけである(加えて、その流れで「ジャズ・トゥナイト」を少しだけ――全部聴きたいのだが、その頃はもはや眠いので、「ラウンド・ミッドナイト」には達しない――)。が、時折、午前中に何の目当てもなくラジオのスイッチを入れることがあり、たまたまその番組を聴いたわけだ。それは「夜のプレイリスト」という番組である(「夜の」とあるように正規の放送時間は午後0時(やはり「ラウンド・ミッドナイト」!)なので、私が聴いたのは再放送)。

その番組紹介の文言はこうである(https://www4.nhk.or.jp/yoruplaylist/)。

 

~私の人生と共に在った5枚のアルバム~
人生の節目に聞いていた思い出のアルバム、人生に決定的な影響を与えたアルバム、
毎夜1枚ずつのアルバムを紹介し、人生とのさまざまな関係を、一人のパーソナリティーが毎週5日間通してお届けします。

 

いろいろなジャンルのアルバム1枚を、それを本当に気に入っている人たちの語りとともに聴けるというのはまことに楽しい。

 昨日聴いたのは脚本家の生方美久氏の紹介でフィッシュマンズというバンドの『空中キャンプ』(1996)というアルバムで、その音楽は繊細かつ、どことなくアンニュイな雰囲気が漂う、味わい深いものだった(https://www.youtube.com/watch?v=zGhVExKXkxg&list=PLeoqCuT1b99MZRoP2W1laqhetTCkV0vdV)。たぶん、この番組を聴かなければ一生ご縁のなかったであろうアルバムだ。残念ながらこれ以上彼らの音楽に深入りする時間の余裕はないけれども、この出会いをもたらしてくれたこの番組とアルバムの選者に感謝。