2020年7月22日水曜日

メモ(8)

 作曲家を怒らせてしまうような演奏は作品「解釈」として何か問題があるのかもしれない。が、もしかしたら、その演奏家は作曲家ですら気づかなかった可能性を探り当てていたのかもしれない。作曲家が自作を一番よく知っているという保証はどこにもないのだ。いずれにせよ、一度「楽譜」というかたちで公開されてしまった以上、「作品」は多種多様な解釈を受け入れざるをえまい。そして、その中から新たな何かが生まれてくることもあろう。