2020年7月24日金曜日

まさに快著

 大友直人『クラシックへの挑戦状』(中央公論新社、2020年)なる本をご近所図書館で見つけ、読んでみた(https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8C%91%E6%88%A6%E7%8A%B6-%E5%8D%98%E8%A1%8C%E6%9C%AC-%E5%A4%A7%E5%8F%8B-%E7%9B%B4%E4%BA%BA/dp/4120052613/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8C%91%E6%88%A6%E7%8A%B6&qid=1595578483&s=books&sr=1-1)。いや、実に面白い。著者は有名な指揮者だが、同書で自分が活動する(日本の)クラシック音楽の世界を冷静に見つめ、批判し、建設的な提案を行っているのだ。まさに快著である。著者はあくまでも自分の経験と見聞に立ってまことに現実的かつプラグマティックな論を展開するのだが、そこには傾聴に値する指摘がいろいろと含まれている。というわけで、この人の音楽をもっと聴いてみたくなった。