2020年7月14日火曜日

やはり《イベリア》は観ても面白い

 アルベニスの《イベリア》は聴いて楽しいのはもちろん、観てもまことに面白い。普通の演奏会ではピアニストの手の細かいての動きはなかなか見えにくいものだが、その点、近くで撮影された動画だとよく見えるので、《イベリア》のような作品ではまことにありがたい。
 今日あげた動画は《イベリア》の第8曲で超難曲の〈ラバピエス〉https://www.youtube.com/watch?v=3cW3uMO5YMY。このピアニストはクラウディオ・アラウの弟子だとか。アラウにも《イベリア》の素晴らしい録音があるが、残念ながら前半だけで、この〈ラバピエス〉は含まれていない。彼ならばさぞかし見事な解釈を聴かせてくれたことだろうに。
 オリヴィエ・メシアンは《イベリア》を深く愛し、そこからピアノ書法をあれこれ学んでいる。そして、そのメシアン夫人のピアニスト、イヴォンヌ・ロリオは《イベリア》全曲を録音している。それを聴くと、なるほど確かにメシアンのピアノ曲との「近さ」がよくわかって面白い。