2024年12月15日日曜日

メモ(134)

  人には究極の真理など知りようがない。が、それを努力目標とすることはできるし、そうであってこそ「よりよい」生がその都度実現されうる。

 人が手にしうるのは「暫定的な=改訂されうる」真理であり、それは「有用性」と言い換えられよう。

 真理が「暫定的な」ものであればこそ、異なる信仰やイデオロギーが並存しうる。が、それにはあくまでも「暫定性」の自覚が欠かせない。「絶対(究極)」の真理を特定の人(人々)や集団が独占しようとすることは許されない。人にはそんなことは無理なのだ。そうした自覚があれば、世の宗教戦争やイデオロギー闘争はなくなりはしないにしても、随分減るだろうに。