今朝、出かける前にコープランドのピアノ四重奏曲(1950 )年を聴いたが、これがまた何ともよい曲だった(次に挙げるのは手持ちのCDの演奏とは異なる音源だが、楽譜が見られる:https://www.youtube.com/watch?v=nKa_9CMg4OU&t=10s)。この透明感が何とも言えないし、最後まで聴き手を引っ張って行く力は見事だ。やはりコープランドは偉大な作曲家である。
このコープランドの影響を(も)バーンスタインは受けているが、両者には大きな違いがある。すなわち、前者にはよい意味での「節度」があるのに対して、後者はいわば何でも詰め込みすぎるのだ。まあ、それが面白いといえばいえる(し、事実、《ミサ曲》はその点で比類のない作品となっている。それにしてもバーンスタインという人はいろいろな面で良くも悪くも貪欲な人だ)が、私はコープランドの「節度」の方にいっそう好感を覚える(が、バーンスタインの曲も嫌いではない)。