2024年12月28日土曜日

今日もコープランドの話題を

  今日もコープランドの話題を。

 彼は自作を達者に弾きこなせるピアニストでもあった。ピアノ協奏曲から室内楽や歌曲におよぶ自作のあれこれに見事な録音が遺されている(昨日取り上げたピアノ四重奏曲もその1つ)。

 独奏曲では《ピアノ変奏曲》(1930)の名演がある(https://www.youtube.com/watch?v=rq5ABVYDY04。なお、この管弦楽版の自作自演もある:https://www.youtube.com/watch?v=fBLRYB9p9Y8)いっそのことピアノ・ソナタ(1939-41)や大作《ピアノ幻想曲》(1955-57)も録音しておいて欲しかった。が、《変奏曲》の自演を聴けるだけでも感謝したい。

 米国のピアノ・ソナタといえば、サミュエル・バーバーの名曲は今日ではこの国でも普通に聴けるようになったが、コープランドのものはそうではない(アイヴズは東京では実演で聴けるのかもしれないが、その他のところではどうなのだろう?)。これが近場で聴けるのならば、私は喜んでその演奏会へ出かけたい。

 

 ところで、武満徹の名曲《地平線のドーリア》(1966) の演奏会での初演を指揮したのが他ならぬコープランドだった。きっとよい演奏だったことだろう。録音があれば聴いてみたいものだ。