2024年12月20日金曜日

IMSLPにケクランの『管弦楽法概論』が

  IMSLPにケクランの『管弦楽法概論』(1954-59。全4巻、1500頁超の大著)がアップされていた(https://imslp.org/wiki/Trait%C3%A9_de_l'orchestration_(Koechlin%2C_Charles))。以前から中身が気になっていただけに、これはありがたい。

 同サイトには他にもケクランの音楽理論書が何冊かあげられている。『和声概論』の第3巻(課題の解答編)と『フーガ概論』が欠けているが、そのうち誰かがアップするだろう。

 

 昨日話題にしたレスピーギだが、全音楽譜出版社からピアノ曲集が2冊出ている。よくぞ出してくれたと感謝したい(残念ながら、彼のピアノ曲の中でもっとも優れていると思われる《グレゴリオ聖歌による3つの前奏曲》は収録されていないが)。

 レスピーギは管弦楽法の大家だが、そのあまりに輝かしい書法には、時折恐怖に近い感情を覚える(同国のニッコロ・カスティリオーニ の管弦楽曲にも同様なことを感じる)。