2021年9月12日日曜日

頭に浮かぶ音の戯れ

   先日から頭の中でヴァイオリンの二重奏曲が鳴り響いている。それは小品の数々で、ちょっとした「音の戯れ」である(ピアノへの置き換えも考えてみたが、うまくいかなかった。この戯れはヴァイオリンと密接に結びついている)。まあ、たわいもないものではあるが、もう少し待って、それでもまだ鳴り響いているようならば、紙に書いてみよう。その過程で元の鳴り響きとは違ったものになるかもしれないが、それはそれで面白かろう。「書く」ことで想像力が刺激されるかもしれないし(ところで、以前に「音の日記」のことを話題にしたが、その結果はあまり芳しいものではなかった。やはり、「和音」などではなく、たとえ断片ではあってももう少し音楽としてかたちをもったものにした方がよかったのだろう。いずれ、また時を置いて試してみたい)。

 

 ニコライ・メトネル(1880-1951)の作風は20世紀前半の一般的動向と比べれば保守的ではあるが、ラフマニノフの作風(もちろん、彼もたんなる「保守」などではない!)と比べると、やはり1世代の違いというものが感じられる。もっとこのメトネルの作品も実演で取り上げられるとよいのだが……。