2020年4月20日月曜日

ラジオ・ドラマ音楽の詩学?

 映画音楽(音響)に純音楽作品とは異なる独自の作法や詩学があるように、ラジオ・ドラマにもやはりそうしたものがあるはずだ。
ドラマに音楽(音響)をどの程度、どんな風に関与させるかは、ドラマの制作方針によってさまざまであろう。それこそ純然たる「効果」や「劇伴」のようなものもあれば、ドラマの展開に密接に音楽を組み込んだものまでいろいろなタイプのものがあるわけだが、いずれにせよ、ドラマ全体の中で音楽(音響)が果たしている役割を分析し、その詩学を析出できれば面白いだろう。というわけで、誰か日本のラジオ・ドラマでそうした研究をしてくれる人はいないだろうか。

 ラジオ・ドラマといえば、少年時代に愛聴していたのが、TBSのAMで放送していた『ミステリー・ゾーン』という番組だ。その名の通り、1話完結の怖い話、不思議な話を扱ったもので、宇野誠一郎作曲の主題曲がまたよかった。