2020年4月23日木曜日

空想の音楽会

 『空想の美術館』ならぬ『空想の音楽会』という本を1冊だけ書いてみたいとずっと思っている。それは、さほど大きくない会場で催される演奏会という設定の下、1つひとつの演奏会(場合によっては「連続演奏会」)について、(1)演目の提示 (2)企画と曲目の解説、をセットにして(つまり、普通の演奏会で配布されるプログラム冊子の体裁で)述べていく、というかたちを取る(実際の音を聴きたいという読者のために,3)その演目のお勧めCD、という項目をつけてもよいかもしれない)。
選択の基準は「何よりも自分が聴きたいと思うもの」である。が、かといってあまりマニアックなものにはしたくない。普通に実現可能で、ある程度の数の聴き手にも楽しめる演奏会を「空想」するつもりだ。
実のところ「本」云々も空想で、何が何でも実際に本のかたちにしなければならないとまでは思っていない。(今年こそは開設するつもりの)自分のホームページで気ままに書き続けてもよいわけだ。が、その場合でもだらだらと書き続けるつもりはなく、「1冊」分で切り上げることにしたい。その方が「空想」に力が入るからだ。
 「空想の音楽会」は誰でも自由に考えることができる。というわけで、これは他の方にもお勧めしたい。企画を考えるだけではなく、既存の音源を使って自分だけの音楽会を開くこともできる。インターネットを使えば、そこに親しい人を招くこともできよう。例のウィルス禍で外出もままならぬ現在、これはなかなか楽しい時間の過ごし方となるのではないだろうか。